あやめ/はなしょうぶ/かきつばたの区別

いずれ「あやめ」か「かきつばた」 とは、いずれも優劣がつけがたいほどすばらしいものをたとえていう言葉です。
確かにそれぞれに違った美しさ、優雅さがあり、どれがどう違うのかはなかなか分かりません。
「あやめ」と「しょうぶ」と同じ漢字「菖蒲」を使っていますが、全く違う植物なんですって。まずは比較表にて・・・。

はなしょうぶ(花菖蒲)
あやめ(菖蒲)
かきつばた(杜若)
名前の由来 葉がしょうぶに似て、美しい花を咲かせる 剣状の細い葉が縦にならんでいる様子が文目模様。また基部が編み目 衣の染色に使われたことから「書き付け花」がなまったもの
花びら 基部に黄班 基部に黄色と紫色の編み目 基部に小黄班、先端がとがる
花色 紫、紅紫、白
黄色いのは黄菖蒲
ほとんど青紫、白
幅中、脈立つ(葉の中肋が太く、高くなっている。他との相違点) 細長い、濃緑、脈立たない 最も長く幅広、薄緑、脈立たない
高さ 80〜100cm 30〜60cm 50〜70cm
繁殖地 湿地 乾燥地 湿地
直感的な区別 豪華絢爛 花びらの付け根に編み目模様 紫一色で小さめ
写真
あやめ
あやめ
あやめ


花びらの付け根の部分が 黄色のが「花菖蒲」、白いのが「かきつばた」、編み目のような模様のあるが「あやめ」ということです。
いろいろ説がありますが、これが一番簡単で正確な見分け方のようです。皆さまのお好きな名前でお呼びください。




おまけ:[ 花 言 葉 ]
はなしょうぶ:「忍従、あきらめ」と「あなたを信じる、優雅な心」
あやめ:「よい便りを待ってます」


ついでに・・・

諸国一見の僧が旅を重ねていると、ある沢辺に杜若の花が美しく咲いていた。見とれているとひとりの里女が現れて、
ここは八橋という古歌にも詠われた名所で、在原業平が「かきつばた」の五文字を句の頭において

『からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ』

と詠んだという故事(伊勢物語による)を教える。実はその女は、自分が杜若の精であり、また業平は歌舞の化現であるので、
その詠歌の功徳により非情の草木も成仏したと告げる。
時はさわやかな初夏、王朝文化へのあこがれから幽玄の美学によって組み立てられた紫色の美しい映像の世界といったところ。

『言ひそめし 昔の宿の 杜若 色ばかりこそ 昔なりけり』(後撰集・良峰義方の歌)と杜若の精が引用して詠う。伊勢物語の詩の世界の現前である。
新発田市の五十公野公園のあやめもすばらしい。ぜひ一度ご覧頂きたい。(観光PR)

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